コラム

vol. 008

冷え性 『 衣 』

 前回は、冷え性のチェック項目に自分がどの程度あてはまるかを確認してもらいました。『冷え』そのものは、病気とはいえませんが、放置すると代謝や免疫に影響が出て生活習慣病をはじめ、癌、うつ病などの病気の原因にもなりかねません。『冷え』の効果的な対策として1つ、実に単純で温めればよいのです。
 からだを温める生活を毎日継続していくこと、世間ではこれを温活と呼んでいる方もいます。
今回は、衣食住の『衣』につながる『冷え』対策(温活生活)について、お話しましょう。
まずは首と名のつく体の部分の保温です。
首、手首、足首など首と名のつくところは、太い血管が体の表面近くを走っているので、外気の影響を受けやすいのです。
首には、マフラー、ネックウォーマー、タオル、スカーフなどを巻いておきます。
これは外出するときだけでなく、室内でも、又寝ているときでも付けていることをオススメします。
なぜなら家の中というのはそれぞれの場所(居間、台所、玄関、トイレ)で意外と温度差があるものです。さらに、暖房の効いた温かい部屋から慌ててトイレにいった時、急な温度差により、血圧の変動や体への負担は多大にかかります。(ヒートショックやヒートアタックという) これには女性やご高齢の方は特に注意が必要です。
 フリースやセーターの中にタオル、スカーフを1枚巻いておくだけで、室内の温度差を気にせず生活できます。
 そして、手首は外出時は手袋を、室内では手首ウォーマーを。足首にはレッグウォーマーや靴下(5本指用とすこし大きいサイズの靴下の重ね履き)が有効です。
 次に、筋肉の多い太ももを中心とした腰まわりを保温します。最近は使い捨てカイロを入れて使用する腹巻きや、腰までくる丈の長い下着なども売られています。便利なものをたくさん有効利用して温めましょう。
 『衣』の中でお送りしてきましたが、大事なポイントとしては、どんな重ね着をしたとしても体を締め付けるようなことは絶対にしないことです。せっかく温めた血液が体全身を巡るゆとりがないと隅々まで温かくはなりません。
 寒さ対策をいろいろとしながら、温活生活を過ごしましょう。
 最後に漢方の視点から、
漢方では、血行を良くするために当帰の入った当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)や当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)などがよく使用されます。
体力のない人の冷え性には、体力をつけながら体を温める補中益気湯や人参湯を使用
します。
冷え性の薬といってもすべてオーダーメイド。1人1人違う処方になります。
西洋薬とはまた違った効果が出るものもありますので、相談しながら自分にあったものを見つけてください。